
肥満、肥満症、太っている、メタボ(メタボリックシンドローム)は不健康というイメージですが、肥満症とメタボと太っているのはイコールなのでしょうか?
40代、50代の太りやすい更年期女性は肥満症やメタボ、太りやすい体質が気になります。
更年期障害でよく知られているのが、更年期になってからだんだん太るようになり、それが、肥満と呼ばれるまで脂肪が溜まって行き、メタボリックシンドロームになってしまったという症状です。
なぜ、更年期になると今まで痩せていた人が太るようになり、それがいつの間にか肥満体型になり、内臓脂肪が多く溜まった状態であるメタボに体質が変わるのでしょうか?
体脂肪はエネルギー補給や体温維持、内臓の保護のために体にとって必要なものでもあるのです。
ではなぜ更年期に太り過ぎがよくないのかを考えてみましょう。
肥満・肥満症
肥満とは?
肥満とは「正常な状態に比べて体重が多い」、あるいは「体脂肪が過剰に蓄積した」状況のことです。
日本肥満学会は、肥満状況を「BMI」を使って診断しています。
太っているだけで体の異変?
太っていること自体は体の異変ではありませんが、それが原因で何らかの体の不調がある場合には肥満症と診断されます。
肥満症とは
肥満症とは簡単にいうと医学的観点からみて「減量の治療が必要な肥満」のことをいいます。
具体的には肥満が原因となるなんらかの疾患もしくは症状が出ている状態のことです。
BMI25.0以上かつ、肥満に関連した高血圧や高脂血症、糖尿病などの健康障害がある、もしくは内臓脂肪が蓄積している場合をいいます。
肥満症 BMIとは
BMIとは、身長からみた体重の割合を示す体格指数で、手軽に調べられることから、肥満を示す基準として広く使用されています。
BMIによる肥満の判定基準は次のように定められています。BMI25以上の肥満については1~4の段階にわけられています。
- 低体重(やせ) 18.5未満
- 普通体重 18.5以上 25未満
- 肥満(1度) 25以上 30未満
- 肥満(2度) 30以上 35未満
- 肥満(3度) 35以上 40未満
- 肥満(4度) 40以上