持病がある人も入れる保険は誰でも加入できるもの?

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持病があって医療保険に加入することをあきらめていた方には、いわゆる「持病があっても入れる保険」の登場に、衝撃を受けたのではないでしょうか?

病気が発覚する前から、十分な保障内容の保険に加入していればよかったものの、実際に保険の大切さを実感するまで、真剣に保険の検討をしていなかったとは。

そうなってから、どれだけ後悔しても、入りたい保険には断られてしまった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

保険の有難さを実感してからでも加入できる「保険」はまさに救世主です。その登場に、どれだけの方が希望を持ったことでしょう。

ですが、この「持病があっても入れる保険」は、本当にどんな方でも加入できるのでしょうか?

どんな持病をお持ちの方が入れるのか?なぜ、持病があっても保険に加入することができるのか?を調べてみたいと思います。

■ 保険の基本は「お互いを助け合うこと」

そもそも「保険」は「相互扶助」の仕組みで始められました。皆が少しずつお金を出し合い、そのうちの誰かがケガや病気などの支払いをする際に、集まったお金の一部を損失にあてるシステムです。

ひとりではとても大きな損失も、皆で分ければ小さな金額で済みます。「お金=保険料」を出し合って、皆を支える「一人は万人のために、万人は一人のために」です。

でも、もし特定の誰かにすぐにその損失が来そうだ、また何度も来そうだと分かっていたならどうでしょう?特定の誰かだけが、皆の享受を受けることになります。

また、その後他の方に損失が訪れた時、すでに資金が無くなっていることも考えられます。
これでは、「万人は一人のために」となってしまいます。

そうならないため、保険に加入するときに皆と同じ条件で加入しても、公平性を保てるかを検討します。それが「審査」です。

以前の保険なら、過去に入院したことがあるなど、加入してからすぐに給付が予測される場合は、保険への加入をお断りしてきました。他の加入者のためでもあります。

もしくは、特定の部位に関する給付には制限をかける、保険料を割り増しして引き受けるなどの条件付きで、保険への加入を承諾する場合があります。

死亡保障がある生命保険と違い、医療保険は審査項目が告知のみで加入することができるため、逆に、告知事項がある場合、他に判断する材料がなく、加入できない場合がありました。

それなのに、「告知事項がある、持病がある」場合でも加入できると言われれば、皆さんが注目するのも無理はありません。

では、「持病があっても入れる保険」はどのような仕組みになっているのでしょう?

■「持病があっても入れる保険」の審査はどのようにして行われるのか?

話題になっている「持病があっても入れる保険」は、「引受基準緩和型(限定告知型)保険」
に分類されます。

アクサ生命 一生保障の医療保険OKメディカルを例にとってみます。
この保険は、過去に入院・手術をされた方も4つの告知事項に該当しなければ申し込みができます。

チェック1 過去2年以内に、病気やケガで入院をしたことまたは手術をうけたことがありますか?

チェック2 過去5年以内に、ガン・悪性新生物(肉腫・白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫を含みます。)および上皮内新生物(上皮内ガン)、慢性肝炎、肝硬変で、医師の診察・検査・治療・投薬をうけていますか?
チェック3 現在、ガン・悪性新生物(肉腫・白血病・悪性リンパ腫、多発性骨髄腫を含みます。)および上皮内新生物(上皮内ガン)、慢性肝炎、肝硬変で、医師の診察・検査・投薬をうけていますか?

チェック4 最近3か月以内に、医師の診察または検査により入院または手術をすすめられたことがありますか?

※1検査入院を含みます。ただし、検査の結果、治療の必要がなかった場合、または、正常分娩による入院は除きます。
※2先進医療による手術を含みます。
※3検査待ち期間を含みます。
※4前期疾病の疑いがあると医師に指摘されている場合も含みます。

以上に該当しなければ、保険に申し込みをすることができます。と申込書やパンフレットに記載されています。そうなのです。ここでは「申し込みできる」=「加入できます」ではありません。

告知項目はあくまで、契約引き受け時の原則的な基準であり、申込者の健康状態・職業・年齢・該当保険会社との過去の契約状況などを総合的に判断するので、加入できないこともあります。

なお、アクサ生命では以上4つの告知項目に1つでも該当する場合は加入できないそうです。

例えば、発熱や打撲などで日帰り入院・手術をうけたなど、比較的軽微な入院・手術でも告知しなければならず、該当する項目があるので申し込みすることができません。

ですが、この場合わざわざ「持病があっても入れる保険」に加入する必要はなく、一般的な医療保険に加入することができるでしょう。

反対に、糖尿病治療のために通院しているなど、入院や手術をうけていないため該当しない場合は、この保険に申し込むことができます。

■健康な方との保険料に差がある

保険料の点では、この保険に加入できた場合、一般的な医療保険より保険料が高くなります。それは、先にお話ししたように、加入者の公平性を保つためでもあります。

例えば、アクサ生命 一生保障の医療保険 プライム60
被保険者 満25歳 女性 入院給付金日額10,000円プラン
保険期間 終身/保険料払込期間 終身(入院給付金支払限度60日型)
月払保険料 3,100円です。

アクサ生命 一生保障の医療保険 OKメディカル
被保険者 満25歳 女性 入院給付金日額10,000円プラン
保険期間 終身/保険料払込期間 終身(入院給付金支払限度60日型)
月払保険料 4,810円になります。

生涯同じ保険料を支払い続けることになりますから、差額はとても大きなものとなります。

また、特に注意が必要なのが、OKメディカルは契約日から1年以内の給付金が50%に削減されることです。

付加できる特約にも制限があります。持病がある場合では、同じ条件で加入することができないのが現状です。

■引受基準緩和型(限定告知型)保険は誰でも入れる保険ではない

アクサ生命の「持病があっても入れる保険」一生保障の医療保険 OKメディカルは、引受基準緩和型(限定告知型)保険に分類されます。

住友生命グループのメディケア生命では「健康に不安がある方でもお申込みできる一生涯の医療保障」として、メディフィットリリーフReが、同じ引受基準緩和型(限定告知型)保険にあたります。

これらの引受基準緩和型(限定告知型)保険は一般の保険に比べて健康上の告知が簡易になっていますが、誰でも加入できるというわけではありません。

これに比べ、今の健康状態に関係なく誰でも加入できるのが「無選択保険」です。

「持病があっても入れる=誰でも入れる」ということではないので、あなたがどの保険に合うのか、きちんと調べてから申し込むようにしましょう。

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