がんの治療のために知っておきたいがん治療と保険の基礎知識

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がんの治療のためには、「がん保険」が必要だというけれど、用語が難しくてピンとこない・・・そもそも「がん」はどんな体の異変なのかわからないという方に、「これだけ知っていれば、がん治療と保険がわかる」基礎知識を教えます。

■がんは突然変異の細胞の集まり

日本人の2人に1人がかかるといわれている「がん」ですが、はたして「がん」はどのような体の異変なのか、ご存知ですか?

人の体はたくさんの細胞からできています。正常な細胞は体の部分に合わせて増殖したり増殖をやめたりしますが、「がん」細胞は周りの細胞を無視して増殖し塊になります。この「がん」細胞は勝手に増え続けるので、周りの細胞を破壊したり、そのせいで浸食された部位が機能できなくなったりします。

また、血液やリンパ液を介して他の部位へ転移・浸潤することがあります。
※浸潤とは、がん細胞が周りの組織や部位にしみ出るように広がることをいいます。

■がんの治療方法

がんの治療方法は大きく分けると
・手術療法
・放射線療法
・化学療法(抗がん剤治療等)
の3つになります。

※抗がん剤とは、がん細胞の増殖を抑えるための薬剤です。ひとことに抗がん剤といってもたくさんの薬があり、どのように抑えるかによって種類が分かれます。
抗がん剤には副作用がありますが、正常な細胞に作用しないように開発が進んでいます。

▼通院によるがん治療が増えています

がんの治療となると、長期に入院するものと思っていませんか?近年の医療技術の進歩により、
・放射線療法
・化学療法(抗がん剤治療等)
の治療を通院で受ける方が増えています。

ですから、がん保険に加入するときには、入院しなくても、がんと診断確定されたら給付が受けられる保険を選びましょう。

■高額だといわれる先進医療ってどんな治療?

先進医療とは、厚生労働大臣が認めた先進性の高い医療技術のことです。医療技術ごとに適応症および実施する医療機関が特定されています(高度な技術スタッフと施設設備のある大学病院など)。

この先進医療にかかる技術料は、公的医療制度(健康保険など)の対象にならないため自己負担になります。

先進医療にかかる技術料は、治療の種類や病院によって異なりますが
重粒子線治療は平均300万円、陽子線治療で平均260万円になります。

※重粒子線治療とは、炭素イオンを加速器で光速の約70%に加速し、がん細胞に狙いを絞って照射する放射線治療です。陽子線治療は陽子を加速させて照射する治療です。これらの放射線は、X線やガンマ線と異なり、体の奥深くにある「がん」だけをたたくので、周りの細胞へのダメージを最小限に抑えることができます。
また、メスを入れることなく通院での治療が可能です。
照射回数は1回から12回程度行われ、回数によって金額の差はありません。

がんの治療を受けるなら、なるべく早く日常の生活に戻れるよう、先進の医療を受けたいと思うはずです。そんなとき、がん保険に加入していて、先進医療特約を付加させておくことにより、治療費の心配をすることなく、治療に専念することができます。

■健康保険の適用治療は、高額療養費制度や医療費控除の対象になる

高額療養費制度とは、会社員の場合だと1か月の治療費の自己負担金額が一定額を超えた場合に支給される制度です。

一定金額とは、年収370万円~770万円の場合、80,100円+(医療費‐267,000円)×1%となり、仮に治療費を100万円支払うことになった場合は
80,100円+(1,000,000円-267,000円)×1%=87,430円を負担すればよいことになります。

ただし、「高額療養費」の対象になるのは、健康保険の対象となる治療に限られますので
先ほどの先進医療の技術料や差額ベッド代、食費などは含まれません。

また、健康保険の適用がある治療費は、医療費控除の対象となり、確定申告することによって還付を受けることができます。

■「上皮内新生物」と「悪性新生物」どちらもがんではないの?

がん保険のパンフレットにはよく「上皮内新生物」という文字を見かけます。どちらも「がん」であることには違いないのですが、がん細胞がある場所によって呼び名が異なります。

上皮内新生物は、がん細胞が粘膜の一番上の上皮内に留まっており、まだ浸潤を開始していない(転移の可能性が極めて少ない)時期の「がん」です。

上皮内新生物を含む「良性新生物およびその他の新生物」の治療では、悪性新生物の治療より入院日数が短くなっています。

この「上皮内新生物」が支払いの対象となっていないがん保険もありますので、保障内容を確認しましょう。

がん保険の用語は難しく感じられるかもしれませんが、パンフレットやHPなどでもなるべくわかりやすく説明しているようです。

今回は、その中でもよく出てくる「がん」治療と保険の用語を説明してみました。これを読んで、少しでもがん保険のパンフレットが読みやすくなっていたら幸いです。

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