「個人年金保険」は返戻率以外にも注意すべきポイントがある?

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老後のための貯蓄はじめていますか?「まだ先のことだから」と思っていると、あっという間にその時期が来てしまうかもしれません。子育て世代の方も、「子どもの教育費が落ち着いてから」なんて悠長なことを言っていると、老後の生活のための資金を充分に用意できないことも。

必要な資金を効率的に準備するために、近年の超低金利状態の中で、きわだって有利な金利商品があります。それが「個人年金保険」です。

「個人年金保険」には、単純に返戻率の違いだけではなく、様々なニーズに応えられる商品プランがあります。ここでは、明治安田生命の商品を通して、「個人年金保険」の代表的な仕組みを説明します。

■明治安田生命の「年金かけはし」「年金ひとすじ」

 明治安田生命保険は、「年金かけはし」と「年金ひとすじ」という2種類の個人年金を発売しています。年金の受取方法などはほぼ同じですが、いくつかの点で商品性が異なっており、個人年金を検討する際のポイントを勉強するという意味ではちょうどいい材料になりますので、ここでご紹介したいと思います。

年金かけはし

年金ひとすじ

おすすめポイント

短期の払込みや、据置期間の設定により魅力的な受取率を実現し、ゆとりある将来の計画的な資金準備を可能にしました。

年金開始日前の死亡保障を抑え、年金としてお受取りいただく金額が多くなるように設計された個人年金保険

契約年齢範囲

0歳~70歳

20歳~60歳

年金支払期間

5年確定年金・10年確定年金

10年確定年金

終身年金への変更

変更の取扱いなし

10年保障期間付終身年金へ変更可能

告知

告知不要

健康状態や職業など告知が必要

保険料払込免除

(※)

保険料払込免除のしくみなし

保険料払込免除のしくみあり

保険料払込満了後の据置期間

0年~10年で設定できる

据置期間の設定不可

契約者貸付制度

取扱いなし

取扱いあり

自動振替貸付制度

取扱いなし

取扱いあり

保険料の払込方法

月掛または年掛

月掛(口座振替扱い)

保険料の前払い

(前納制度)

取扱いなし

取扱いあり

保険料の短期払込

10年払込後年金を受け取れるプランあり

短期払込の選択不可

受取率

30歳男性、60歳払込満了、60歳年金受取開始、月掛保険料1万円の場合

116.8%

115.8%

(※)所定の身体障害表の第1 級の障害状態に該当したとき、または、不慮の事故で180日以内に所定の身体障害表の第2 級・第3 級の障害状態に該当したとき.

ポイント1:返戻率

・貯蓄商品ですから、当然支払った保険料に対していくら戻ってくるのか(返戻率)が重要になります。基本的には、返戻率が高い商品ほど得をするので、そこを第一の基準に選ぶことは正しいのですが、返戻率が高い商品は、何らかの商品機能を犠牲にして高い率を実現しているので、単純に返戻率の高さだけで選んでしまうと、後になって「やっぱりこちらの商品にしておけばよかった」と思うこともありますので、後で述べるポイントと返戻率を比較しながら決定することをおすすめします。

ポイント2:保険料払込免除

・「保険料払込免除」とは、保険料を払い込んでいる期間の途中で被保険者が所定の状態になった場合に、それ以降の保険料の払い込みを免除してくれる制度です。

払込が免除となっても年金額は減額されず、それ以降も払込が続いたとみなして契約どおりの年金を支払ってくれるので、万一そのような状態になってしまった場合には大変ありがたい制度といえます。

「所定の状態」は保険会社により異なりますが、明治安田生命の場合、第1級障害状態とは「両目の失明」や「両下肢を足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの」、第2級・第3級の障害状態は「1上肢を手関節以上で失ったもの」などがあげられます。

交通事故や仕事中の事故などで大けがをしてしまい、「終身車いす状態」になってしまったり、片腕を失ってしまったりした場合、当然その後の仕事は制限され、職種によっては今の仕事を辞めざるを得なくなる場合もあります。

そうなった場合には収入が減り(無くなり)、保険料を払うどころではなくなってしまうでしょう。可能性は低いかもしれませんが、「交通事故や労災などは絶対無い」とは誰にも言い切れません。

仮に20歳で契約し、60歳まで払い込むとすると、払込期間は40年にもなります。返戻率の1%の差だけでこの保障があるのなら、安いものだと考えることもできます。若いうちに加入し、長期間払込を続ける人や、仕事柄上記のようなリスクが高い人は、真剣に考えてみる価値はあると思います。

ポイント2:契約者貸付制度

・「契約者貸付制度」とは、その契約の解約返戻金のうち一定割合を上限として、その契約からお金を借りる制度です。貸付を受けた場合は、一定の利息がかかります。

自分でかけている保険料なのに「借りる」というのがちょっと違和感があるかもしれませんが、保険会社も皆さんから預かったお金を増やして返すために長期的な運用を実施するので、そこからお金を割いてくることに対し利息がつくのはやむを得ないでしょう。

この契約者貸付の利点は、カードローンのように毎月一定額を返済する必要がないこと、貸付利率が一般のカードローンに比べ低いことです。今の予定利率水準であれば、貸付時の利息は年2%代と大変低い水準です。変額年金などでなければ、加入時の予定利率は加入後も変わらないので、金利が上昇しても加入時の貸付利率も同じ水準のまま変わりません。

将来、こどもの大学の入学金などで数十万単位のまとまったお金が必要となった場合などに、この貸付制度を利用して入学金を支払い、ボーナス時に何回かに分けて返済するなど、緊急時の予備資金として活用できます。

ただし、返済しないまま年金開始となった場合、当然年金額から差し引かれますので、あくまで一時的な資金調達の手段として考えるべきです。貸付を受けることが常態化すると、結局利息の方が利回りよりも多くなり、「何のために年金に加入したのか」という話になりますのでご注意を。

ポイント3:その他

・その他の留意点としては、加入時に(健康状態の)告知が必要か、加入後の前納制度があるか、などがあります。

告知については、そもそも現在の個人年金保険はほとんど死亡時の上乗せ保障がないので、多少の体の異変をお持ちのかたでも加入できます。ですから、告知についてはあまり心配する必要はないでしょうが、告知をすること自体がめんどうくさい、という方は無告知商品の方が手続きが簡単です。

また、前納制度は契約の途中で残りの任意の期間の保険料を先払いする制度です。今の低金利下では前納しても保険料の割引額は微々たるものですが、将来金利が上昇し、前納割引率が高くなった場合には有効な手段です。

以上の点を考慮しながら、自分のライフスタイルや考え方にあった商品を選びましょう。

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