生理不順や不正出血は更年期の典型的な症状です。それまで一度も生理不順を経験したことがない人でも、更年期に入り閉経するまでの間に経験することになりますので、40代~50代の女性で突然生理のサイクルが乱れたら、「更年期かな?」と察知することもできます。
最近では30代後半でも同様の経験をする人もいるようです。
女性は生理不順も不正出血も誰もが経験するものと早くから認識しておくことで慌てず対処ができると思います。
更年期の生理不順と不正出血
✔ 更年期の生理での出血は、それ以前と違いがありますか?
⇒ 更年期の生理は減少する女性ホルモンの影響を受けて乱れてしまうので、生理期間が長くなったり短くなったり、出血量が増えたり、減ったりとさまざまな症状があります。
✔ 閉経後は生理がなくなると思いますが、出血することはありますか?
⇒ 閉経後に起こる不正出血は、子宮がんの怖れがあります。
年1回の子宮がん検診を受けることで早期発見、治療することができます。
更年期の生理不順や不正出血が起こるメカニズム
更年期は閉経に向けて卵巣機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減少していきます。
女性は分泌されるエストロゲンとプロゲステロンの量が交互に優位になることで生理周期がコントロールされていますが、更年期に入ってエストロゲンが減ると、必然的にプロゲステロンが優位な状態になるので、ホルモンバランスが崩れて生理不順がおきます。
不正出血が起こるのも、エストロゲンの減少で、生理期間以外で子宮内膜が剥がれてしまうことが原因です。